これはまた具合のいいことに短編集だ。
長編だと面白くない時に非常に苦痛だけど
短編だと「あっという間」に終わっちゃうから読破も簡単さー!
ワタクシのアタマの中からバカドリルの衝撃が離れてない時に
色恋小説は果たしてワタクシに受け入れられるのか?
はじまりは「デューク」という話から。
「私が飼っていたワンちゃんが死んじゃって涙がとまんないんですー」
っというバカ女の話で電車で出会ったちょっとイイ男にうつつを抜かす物語。
あのねワタクシが感想書くと「さもくだらない物語なんだろう」っと読んだことない人は
思うハズだけどヘドが出るくらいのケッコウいい話なんだよこれ。
・・・感想が「投げっぱなしフロントスープレックス」のようなのに
なってしまうのがバカドリルの影響だね。きっと。
正味な話、ワタクシは短編集って好きじゃね。
ワタクシが短編を好きになったのは朝日新聞だったと思うんだけど
小学生の5年か6年の時に森瑤子の(たぶん森瑤子なハズ)短編が載っていて
「新聞って読み物としておもしろいんだなー」っと思った記憶がある。
で
そうじゃなー3冊目にもなると大キライだった江國香織さんの本も好きになってきた。
「いつか、ずっと昔」の中で
れいこは笑いながらくりかえし、そばの桜をみあげると、
さようなら、
昔の恋人たちに、そっと言った。
↑ココだよココ!!
たぶんなぁワタクシが小説書いたら
下記のように
れいこは笑いながら桜をみあげて
「さようなら昔の恋人たち」
とそっと言った
ってなるんだよ。この人 カッコなしで 『 、』 でやってるだろ?
くっーズルイ!汚ねぇよそんなテクニック!!
ここだけでもなんだか感動しちゃうよねー!?
すげぇアタマよさそうな人が書いてるみたいになるじゃんかよー!!
(もちろん間違いなく頭はいいハズです)
・・・っとワタクシの怒りも一体何にむかっているのかさっぱり
わからないが敬服した文章でゴザイマス。
でもたしか他の作品でも 「」 を使えばいいとこに
使ってないんだよー江國香織様は。
だから「ハッとしてグー」になるダヨ。(フィリピン調に読めれば吉)
うむむ。
しかし主人公が「よく泣く」話が多いねぇ・・・
んー・・・
もしかしたら彼女がよく泣いてたのは作品から影響受けたんかねぇ・・・